なお、私はこのような水彩画を次の「ピカサ・ウェブ・アルバムズ」に展示しています。興味ある方はぜひ訪れてください。「キングコング」や「千利休」もいますよ。
http://picasaweb.google.com/aquira.kusume808
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さて、前回は、carriage(馬車)の代表的なものとして「駅馬車」を作りましたが、ちょっと複雑すぎて作りにくかったのでは、と反省しています。
さて、今回は、馬が引く車が「馬車」ならば、エンジンが引く車、つまり「自動車」を作ってみようと思い至りました。「自動車」とは、英語のautomobileを訳したものですが、「自動」で動く車など、この世には存在しません。その昔は馬が引っ張っていた車を、エンジンに引かせようというのですから、エンジンの設計には頭を使っても、車の方には知恵が回らなかったのか、車部分のデザインについては昔のままです。
だから、「アーリー・カー(early cars)」(初期の自動車という意味です)は、馬の部分をエンジンに変えただけ、つまり先のサリーにエンジンをつけたような車だったのです。ということで、今回はこの「アーリー・カー(early cars)」を作ってみようと思います。
ところで、この初期の自動車のエンジンは、「1馬力」つまり、一匹の馬が引くのと同じ力(ちから)しかなかったと思われます。1馬力とは、0.745kwの力(ちから)のことですが、具体的にはどのくらいなのか見当もつきません。
ところが、この前「イ・サン」という韓国のTVドラマを観ていたら、「1頭の馬」で引く馬車が出てきました。その馬車部分はリヤカー状のものではなくて、そうとう重い木で出来た箱状のもので、しかもそれに2人の御者が乗るのです。それだけではありません。その木箱の中に、主人公たる2人の子供が隠れるのですが、すでにそこには密造酒がなみなみと満たされた木樽が2つも載っているのです。さらに、この酒が検非違使に発見されそうになって、2人の御者は彼を殺してその馬車に投げ込むのです。これだけでも相当重いはずなのに、彼らは逃亡するために馬にムチをくれて疾走するのですが、その途中で、なんと石でできた丸い太鼓橋を全速力で渡り切るのです。もちろん撮影時には、箱の中は空だったと想像されますが、それにしても「1馬力」の威力とはこんなものだ、とびっくりするシーンでした。
ここからも、たとえ1頭でも、馬の引く力は相当なものだ、ということがわかります。「ベン・ハー」という映画でチャールズ・ヘストンが乗るチャリオット(けいが)が、4頭建てだったのを知ると、あのスピードと迫力も、むべなるかなと思われます。普通の50ccのバイクでも7馬力ぐらいはありますから、そのパワーはあなどれませんね。
さてさて、またもや前置きが長くなってしまいました。さっそく、初期の自動車を作っていきましょう。
まず、いつものように、下の写真のような15mmx40mmx120mmの平板を用意します。
次に、下の写真のように、その両端に木片を積み上げます。
次に、下の写真のように、先頭部分を3角に切り落とします。
では、ここまでの作業をまとめて、斜め上からのショットでご覧いただきましょう。
次に、下の写真のように、ハンドルを中央につけます。ハンドルは、丸い小枝を輪切りにして、竹ヒゴに刺し、エンジン部分の真ん中に止めます。この時代の自動車にはまだ左ハンドルという意識がなく、御者の代わりというイメージだったので、真ん中でいいのです。
上の写真では、ハンドルの後ろに新しく3角柱が入っているのがわかりますね。
続いて、下の写真のように、後部の右端に枕に当たる木片を貼ることにしましょう。上の写真では、すでにウインドウがついていますね。さらに、ナンバープレイトやライトの影もちらりと見えます。では、ここまでを、下の写真で確認してください。ウインドウは黄色に塗ってあります。
そろそろ、仕上がりに近づいてきたようです。あとは、車を履かせるだけです。
ということで、出来上がったのが、下の2枚の写真です。
どうです、きれいに仕上がったでしょう。車輪は同系統のうす茶で、ナンバープレートは青で塗ってアクセントをつけました。
では、ここで同時に作ったアーリー・カーの様々なスタイルを2枚ずつお見せしましょう。
正に、先の馬車にエンジンをつけたというスタイルのアーリー・カーです。
4)乗り合い馬車風アーリー・カー
また、このような模型とは別に、油絵(生絵)も描いています。それらは、次の、別のHPで公開しています。下のアドレスをクリックして、ぜひ訪れて見てください。
また、次の「ピカサ・ウェブ・アルバムズ」というサイトでは、私が最近描いた絵の一覧などがご覧になれますので、よろしく。
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