クスメ・アキラの木工模型の世界へようこそ





2011年1月10日月曜日

木の棒で馬を作ってみよう

みなさん、こんにちは。寒い日が続きますが、お元気ですか。

今回は、道に落ちている木の棒を拾ってきて馬を作ることにしました。
まず先に、出来上がりの下の写真を見てください。


どうです。脚はずんぐりしているが、なかなか凛とした馬でしょう。こういう馬を、木の棒を使って作ってみましょう。

まず、公園か、道端で、直径15mm~20mmで、長さは170mm以上ある、下の写真のような木の棒を拾ってきてください。


なるべく真っ直ぐなのが望ましいのですが、たとえ曲がっていたり、節があったりしても、これがアクセントになるのでかまいません。

では、上の写真のように、この棒の太い方を右にして置いてください。
ちなみに、この木は、私の名前の由来となっている「楠(くすのき)」です。木肌は黒茶色で、表面はつるつるしていて、切るといい香りがします。しかも、切り口の真ん中には穴が開いていて、これが目のように見えるところから、楠目という名前がついたといわれています。

それはさておき、この棒を右端から順に、下の図のように、3つの部分に分解します。

わかりやすいように、右から順に、A(胴の部分)、B(首の部分)、C(頭の部分)として説明しましょう。


まず長い棒の右端を45度カットします。(このカットされた部分は不要です) そして、底辺で測って80mmのところで、今度は反対向きに、また45度の角度で切り落とします。こうしてできたのが、上の写真のAです。つまり、平面的には台形の形になります。


続いて、また底辺で測って60mmのところで、今度は先に切った角度と平行に45度の角度で切り落とします。こうしてできたのが、上の写真のBです。つまり、平面的には平行4辺形、つまり細長いひし形になります。だから、上辺も同じ60mmです。


続いて、底辺で測って24mmのところで、今度は直角に切り落としてしまいます。こうしてできたのが、上の写真のCです。つまり、一方が垂直になっている台形になります。ちなみに、長いほうの辺は30mmぐらいです。
このように角度を保って切ることは、わりとむずかしい作業ですが、多少ズレても心配ありません。この角度のつけ方で、いろいろの変わった馬が生まれる楽しみもあります。長さにしても、多少長短があっても面白い馬ができますから、心配ありません。

さて、この切り方のパターンを覚えておくと、馬の製作の基礎になりますから便利です。もう一回復習すると、右の端から、45度の角度で「台形→平行4辺形→垂直台形」になるように切るといいのです。

では、いよいよ、この3つのパーツを木工ボンドで止めることにしましょう。


ボンドで止めたら、絶対に動かしてはいけません。上の写真のように、下にクッションをひいて、一晩寝かせてやってください。
一晩明けて、3つのパーツがしっかりくっ付いているのを確かめたら、Aの腹の下の部分に、下の写真のようなカットを入れます。


このカットは、この部分にあとで脚をつけるのに、ボンドが付きやすくするためのものです。

ここから、中盤に差し掛かります。こんどは、頭部分の処理です。まず、下の写真を見てください。


あごに当たる部分を両側ともカッターで削ってありますね。次に、鼻筋を通すために、上部を切り落とします。この切り落とした木片が耳になりますから、捨てないよう。
次に、耳をつけますが、そのためには下の写真のように、頭のてっぺんを平たく削っておく必要があります。


さあ、これで脚を残してほぼ完成です。
今度は、脚になる細い木をさがしてきましょう。下の写真のように、4本とも同じ55mmの長さに切ります。


上の写真では、4本が不揃いですが、これは何とかなります。というより、こういうゴツゴツした木の方が脚らしい感じを生むのです。
ところが、問題はここからです。この4本の棒をいかにして胴体にくっ付けるか? これは至難の技です。ということで、ここで作業は一休み。頭を冷やして、一工夫しましょう。

別に、下の写真のような作業台を作ることにしましょう。


これは造船所にあるドックです。車でいうとピット。これを作って、下の写真のように、ここに馬を仰向けに差込みます。


こうして、この上に4本の脚を立てるのですが、これが大変。1つを立てると、1つが倒れる、の繰り返しです。それなら、瞬間接着剤はどうか、とおっしゃるでしょうが、木のモデラーとしては、木と木を止めるのに瞬間接着剤を使うのは気がとがめます。そうこうしているうちに、ボンドが乾きかけてきます。このとき、エイヤッとばかりに押し付けると、これが不思議、立ってくれるではありませんか!


だが、油断は禁物。2本の後ろ脚が立ったら、乾くのを待って、前脚に移ってください。あわてるとまた元の木阿弥ですよ。
ところで、みなさんの中で、このような木工ボンドを用いての4本の脚の立て方にアイディアをお持ちの方がおられましたら、コメント欄でお知らせください。

ということで、悪戦苦闘の末、ついに下の写真のような「立つ馬」ができました。


あと、残る作業は、尾っぽだけです。
薄くて、先がパサパサの木片を見つけてきて、下の写真のように、つけてやりましょう。


どうです。このお尻の盛り上がりがなんとも言えませんね。これで逆転の王者、黒鹿毛の名馬ローズキングダムの完成です。

これでも十分凛々しいのですが、優勝を祝して、皇居の楠木正成の銅像のように、台座に乗せてやることにしましょう。
また、かまぼこ板を利用して、その四方をカンナで面取りします。カンナがなければ、板の方を持って、サンドペーパーの方にこすり付ければいいのです。何度もやっていると丸くなってしまい、シャープさが出ませんから、ご用心。


ということで、ついに彼も銅像の立てられる、バラ王国の名馬となりました。めでたし。めでたし。

次に、同じような方法で作った様々の馬の例をお見せしますから、参考にしてください。

1)仔馬


ローズキングダムに子供が出来たことを想定して、仔馬を作って手前に並べてみました。直径15mmの棒ですので、胴が70mm、首が50mm、頭が20mmのように全ての面で小振りの作りになっています。このように、拾ってきた棒に合わせて、いろいろの寸法の馬を作って遊ぶのも楽しいですよ。

2)1歳馬


これは、まだあどけなさの残る1歳馬です。後ろ足をぐっと上げて前方にのり出し、いかにも世間知らずの無鉄砲な感じですね。

3)若駒


反対にこっちは、世間が少しわかり始めたお兄さん馬で、レースなんか出たくない、とややしり込みしたスタイルになっています。耳は独立した2枚の小片を乗せてあります。

4)はいはいどうどう馬


これは、よく公園などにある、子供が乗って遊ぶオモチャの馬をイメージして作りました。わざと脚を短くして広げ、首を長くしてあります。

5)チャグチャグ馬っこ


これは、滝沢村の「ちゃぐちゃぐ馬っこ」をイメージして作りました。着飾った子供をのせるため、お腹の部分が下がっています。とぼけたおかしさが感じられますか。

6)ザレマ


写真ではわかりにくいですが、今回作った内で一番の大型馬です。台形の底辺は110mmあります。ザレマは牝(めす)ながら体重が530キロもありました。競走馬は、年々大型化しているようですが、それではガラスのような脚がもちません。

7)オグリキャップとメジロマックイーン


オグリキャップとメジロマックイーンという芦毛(あしげ)の馬のそろい踏みです。芦毛とは灰色の馬のことで、この白さを出すために木の外皮を剥ぎました。芦毛の馬は、最初は黒色や茶色をしていますが、人間と同様、歳をとるごとに斑点が出たり白くなっていきます。

8)佐藤 健


馬なのに佐藤健?そうなんです。出来た馬にドリルで目を入れた途端。まさに画竜点睛。馬が佐藤健に化けたのです。小栗旬はいまや旬ではなく、この人の馬目が旬なのです。ブレイクダンス大好きの少年タケルは、岡田以蔵を経て、今や制服など着てゆうちょ家族になっています。

9)ティファーナでの出来事


これは、馬を主題にした「ステージ模型」の作品です。メキシコの牧場主の乗ったこの馬は何かにおびえて急に立ち上がります。この牧場主の運命や如何に? さらに、孫をつれて散歩中のおじいちゃんも危険を感じて身を構えます。一体、この馬は何に驚いたのでしょうか。

ということで、今回はここで終わることにします。次回をおたのしみに。

追記;
おっと、ほとんど忘れるところでした。先に作った作業台ですが、ドックの働きをするだけでなく、下の写真のように、木工ボンドを縦にして立てておくこともできます。


木工ボンドが少なくなってきたら、こうして下へ向けて流し貯め、最後の一滴(?)まで使い切ってください。それでも、キャップの内側にも残っていますからご注意。この意味がわかる人こそ、本当の、木のモデラーです。


なお、私はこれらの馬たちのような、お人形の模型をホームページで公開しています。ぜひ、次のサイトを訪れて見てください。


また、このような模型とは別に、油絵(生絵)も描いています。それらは、次の、別のサイトで公開しています。下のアドレスをクリックして、ぜひ訪れて見てください。

2011年1月3日月曜日

木工模型で使う工具について

みなさん、こんにちは。
これは、今年(2011年)初めてのブログになります。
まずはじめに、みなさんに年賀状を差し上げましょう。といっても、私は大の「年賀状嫌い」で、毎年親戚宛てのみ5枚しか書きません。だが、去年「ウサギ」の模型を作った関係上、それをモチーフに年賀状をみなさんにあげようと考えました。ということで、
どこにも、「おめでとう」という言葉がないことにご注目ください。
さて、私は、これまでに「突撃中国船」「クラシック・カー」「ウサギ」「プラウラー」「サイレント・イーグル」などの木工の模型とその作り方をお話してきましたが、だいたい要領はお分かりいただけたでしょうか。
さてさて、「弘法は筆を選ばず」ということわざはウソで、私はこれをモジって「工房は筆を選ぶ」といっています。つまり、私の工房では、よい道具があってこそ、よい作品ができる、ということをモットーにしています。そのことは、私に限ったことではなく、木の桶を作っている職人さんでも、大小100個以上のカンナを持っているのは常識ですし、マグロの解体にはそれにふさわしい包丁が必要です。また、道具のメインテナンスも大切で、いい職人ほど道具を大切にするものです。包丁を砥石で研ぐことのできない料理人が、おいしい料理を作れるはずもありません。
ということで、今回は、年の初めにふさわしく、「木工模型に必要な最低限の工具とその使い方」についてお話しすることにしました。だが、私の木工模型では、電動工具やエアブラシなどの高価な道具は必要ありません。どうぞご安心ください。

1)ノコギリ
まず、最初に必要なものは、ノコギリです。
だが、家庭によくある「よこびき・たてびき両用のノコギリ」は、細かい作業には向きません。上の写真のような片刃で、刃幅は0.3mmの目の細かいものを選びます。
さらに、取替え可能な刃の付いたものが便利です。ちなみに、私はGyokuchoというメーカーの「レーザーソーZA」というノコギリを使っています。このノコギリは、刃渡り240mm、刃幅0.3mmで、先端が丸くなっていて、その部分にも刃がついているため重宝しています。
2)ナタ
ノコギリに次いで便利なのがこのナタ。いささか扱い難そうですが、木を削ったり、竹を割るときに便利です。よく切れるナタは、カッターナイフの役割もしてくれます。ただし、5000円以上のいい品を選ぶこと。一生ものだから元はとれます。
3)カッター・ナイフ
昔は、切り出し小刀(こがたな)という工作用のナイフを使っていましたが、このオルファ製のカッター・ナイフが登場してから、工作現場、学校現場、流通業界に革命が起きました。
木は、雨の日に原始人が洞窟でやっていたように、このナイフを使って、コツコツと時間をかけて削っていきましょう。ただし、必ず外に向けて削ってください。止むを得ず手前に引くときは、皮製のエプロンをつけてください。よくデパートなどで目にする靴の修理のおじさんをイメージしていただくといいと思います。
4)作業台
ノコギリを使うときは、上のような作業台を用意します。厚みは40mmほどあれば、ノコギリもひっかかりません。一方の端に「止め」の板を取り付けておきます。これはカンナを使うときのストッパーになります。
5)滑りどめシート
ノコギリを引くとき大切なことは、素材を安定させること。特に円柱を切るときは素材が動き回って苦労します。そのときの必須のアイテムがこの「滑りどめシート」。素材が切り落とされる寸前でこれをはずします。ノコギリを引くときは、心を空しくして切らねばなりません。まっすぐ切れないのは心が歪んでいる証拠です。
6)サンドペーパー
表面を滑らかにしたり、切ったあとのバリ取りなどに使います。一番細かいものは、1200番というものですが、木の模型を作るときには次の2種類があれば充分です。
a)40番(1番粗い)
b)60番(中の上くらいの粗さ)     
また、素地としては紙製と布製がありますが、断然、布製を薦めます。なにせ、耐久性が違います。
  
7)ホールダー
サンドペーパーはそのままではとても扱いにくいので、普通は、当て木に巻きつけて使います。だが、上の写真のようなホールダーという器具を使えば便利です。
また、下の写真のようなスタイルのホールダーもあります。
もし、この器具のサイズに合うようなサイズのサンドペーパーがなければ、大きなサイズのものを買ってきて、これに合わせて3~4枚に切って使います。この方が、1枚ずつ買うよりもずっと経済的です。
だが、実は、私はこのホールダーで満足したことはありません。どれも、貧弱過ぎてこうした木工模型の製作には向きません。このブログをご覧のみなさんで、推薦すべきホールダーをご存知の方はぜひお教え願います。
8)木工やすり
木を削るのに便利な道具です。片方が「平」、片方が「丸」になっているものを選びます。これもケチらないで良いものを選んでください。

9)のこやすり
金属を切るノコギリのような刃がついていて、大まかな形を整えるのにとても便利な道具です。片方が「粗」、片方が「細」になっています。
10)キリ
竹ヒゴを埋める穴を開けるのに、ぜひ必要です。また、下の写真のドリルを使うときも、あらかじめその位置をこのキリで開けておけばドリルの先が滑ることがありません。

11)電気ドリル
電気ものはなるべく使わないというのが私のモットーですが、この電気ドリルは、コードもなければプラグもない蓄電池式のドリルです。本来は、木ネジなどを締めたり、緩めたりするものですが、実はドリルも可能なのです。これはコード式の電気ドリルほど大げさでないので実に重宝しています。ただし、早めに電池が切れるのが難点。頻尿症の患者のように30分おきに充電に走らなければなりません。上の写真では、12Vという表示が見えますが、これがトルク(パワー)を表示していて、必ず12V以上のものをお買い求めになるようお勧めします。

12)カンナ
腕力がないと扱い難いのがこのカンナ。サンド・ペーパーではどうしても縁が丸くなってシャープさが出ないときに使います。別の不要の木材で充分練習してから使用してください。素材である木の、木目、柾目、逆目を見分ける必要があります。これが縦横に使えるようになったら木工模型も黒帯です。
13)刷毛(はけ)
サンドや木工やすりをかけたあとは、必ずこの刷毛で木粉や木くずを払う必要があります。

14)クランプ

2つの木材を止めたり、寄木を作るときには必ず要る道具です。ただし、木工ボンドを塗ってすぐ締め付けると、佐世保バーガーのように上下がずるずると滑って位置が狂ってしまいます。半乾きのときを狙って、思い切り締め付けます。このとき、上の写真のように、両側に薄い板を挟み込むこと。こうしないと、作品にクランプの跡がついてしまいます。
15)ニッパー
普通「ラジオ用ニッパー」と呼ばれる、電線などを切る道具です。上の写真のような肉厚でないものを選びます。このニッパーは、竹ひごの切断はもちろん、釘抜きや庭木の剪定もできて、実に便利です。

16)木工ボンド・ノミ・ハサミ 
      
この中で、一番必要なのは「木工ボンド」です。100円ショップのものが出口が小さくて使い易いです。ノミは、時たま必要になることがあります。ハサミは、刃渡りが長いものがシートを切るときなどに便利です。
17)きず薬とバンドエイド
最後に、登場したのは「きず薬とバンドエイド」。これは、冗談ではありません。ついつい、用心しているつもりでも、やってしまうのです。他人には注意しているクセに、自分では何度血をあびたことか。くれぐれもご用心。
ということで、今回はここで締めましょう。
なお、私はこのような工具を使って、人形や車や船舶などの模型を、次のホームページで公開しています。ぜひ訪れて見てください。
また、このような模型とは別に、油絵(生絵)も描いています。それらは、次の、別のサイトで公開しています。下のアドレスをクリックして、ぜひ訪れて見てください。
https://sites.google.com/site/aquirakusume/














2010年12月26日日曜日

翼をたたむプラウラーを作ってみよう

みなさん、こんにちは。

この間まで、尖閣諸島での衝突、ヴィデオの流出、などと言っていたのに、今度は、北朝鮮によるヨンピョン島の攻撃、それに対する米韓共同軍事演習、WikiLeaksによる公電の流出、と世の中目まぐるしく変化している中に、海老蔵の暴力事件などが絡むものですから、もう何が何やらわからなくなってきました。
だが、今年が終了するまでにしばらくありそうなので、その軍事演習のときに登場した、ある戦闘機を作ることにしました。私の模型製作も、「中国船(船)」→「クラシック・カー(車)」→「うさぎ(動物)」と流れてきたので、今度は「ヒコーキ」ということで、ちょうどいいのではないでしょうか。

その戦闘機とは、プラウラー(prowler)といって、攻撃を兼ねた情報収集機のようですが、ジョージ・ワシントンという空母から離陸したり、着陸する映像がTVで流れたので、ご覧になった方もいらっしゃるでしょう。実は、そのユニークなスタイルにすっかり虜(とりこ)になってしまったのです。
何がユニークといって、そのヒコーキが空母の甲板に帰還し、役目を果たすと羽根をたたむのです!なぜかって?
もちろん、甲板は狭いため、なるべく多くのヒコーキを駐機(?)させたいためでしょう。空母には80機のヒコーキが駐機可能ですが、それでも、広いに越したことはない。確かに、ヒコーキの主翼って、船上では邪魔ですよね。
それで、思いついたのですが、日本の駅前の自転車のあのひどさ、何とかなりませんか、ということでいうと、このヒコーキのように、自転車のハンドルがパッチンと折りたためるようになっていれば、あんなに場所は取らないし、ひっかかたり、他人の自転車を倒したりしませんよね。

おっといけない、やたらイントロが長くなってしまいました。さっそく、グラマン(Grumman)の作ったそのプラウラー(EA-6B)なるヒコーキを作ることにしましょう。

まず、道端か公園から、下の写真のような、直径15mmぐらいの木の棒を拾ってきて、160mmに切ります。


なるべく真っ直ぐなものがいいですが、たとえ曲がっていても、その部分をうまく使えばその方が効果的なこともあります。

次に、この棒の両端をカッターで削り、下の写真のようにします。


右側が先頭です。機尾にあたる部分は細長く、滑らかに削ってください。

次に、この胴体に貼り付ける、主翼(2枚)、尾翼(2枚)、垂直尾翼(1枚)、の合計5枚の翼を、2mm厚の薄板で作ります。模型ショップで売っているバルサ材でいいでしょう。下の設計図を頼りに切ってみてください。

まず、主翼です。左右対称を利用して、下の写真のように、斜めに切るだけで2つ同じものができます。


続いて、この主翼の前方にあたる部分を、下の写真ではわかりにくいですが、うすく削ります。これはもちろん風の抵抗を少なくするための必須作業ですね。


この作業が終わったら、この翼を、胴体から50mmのところで2つに切り離します。翼を胴体に取り付けた後では、切れませんからね。これが、先の折りたたみ部分(主翼の半分)になります。

次に、尾翼の2枚です。


次に、垂直尾翼です。TVの映像を見ると、下の写真のように、なぜかこの上方が膨(ふく)れたようになっているのです。これは何か? レーダーと関係があると睨んでいるのですが、詳しくご存知の方はぜひお教えねがいます。この垂直尾翼はしばらくおいておきます。


さて、主翼と尾翼が揃ったので、下の写真のように、胴体を固定し、まず片方だけ、2枚を垂直に立てます。ボンドがはみ出たら、平筆に水を含ませ、早めにふき取ってください。


上の写真で、左の主翼が短いように見えるのは、まだ折りたたみ部分(主翼の半分)をつけてないからです。

片方が完全に乾いたら、下の写真のように、翼の下に板などを置き、左右のバランスを取りながら、反対側の2枚も貼り付けます。


次に別に、爆弾とエンジンの吸気口を作りましょう。
まず、爆弾とは、下の写真のようなものです。大きな菜(さい)ばしを輪切りにして4個作ります。


エンジンの吸気口は、ちくわの芯を使います。これは、竹製ですから穴が開いていて都合がいいのです。だが、竹とは本来円いもの。この竹を四角になるように削って、2つ対称にうすく斜めに切り、下の写真のようにします。


では、胴体を仰向けにして、この6個のものを貼り付けましょう。


上の写真では、片方だけですが、取り付けの要領がわかると思います。

次に、両方ともちゃんとついたら、下の写真のように、垂直尾翼を立てることにしましょう。


上の写真では、すでに、コクピットの上のキャノピー(天蓋)や、着地用の車輪の竹ヒゴの脚も刺してあります。
キャノピーは、丸い車輪を半分以下にカットして作りました。
車輪は、輪切りした円を、下の写真のようにして、あとで車輪の脚の竹ヒゴの部分に貼り付けます。


さあ、いよいよ、温存していた主翼の半分を取り付ける段階になりました。だが、蝶番などは使いません。おもちゃではないので、開いたり閉じたりして遊ぶ必要はありません。閉じたままのスタイルで作品を完成させましょう。
だが、そのままではズリ落ちますから、下の写真のように、何かクッションを引いて寝かせます。これで、くっ付くのかと思うかもしれませんが、大丈夫。


主翼が酒場のカウンターの出入り口のように、持ち上げられているのがわかりますね。くっ付いたら、反対側も同じようにします。上の写真では、もう車輪が取り付けてあります。
だが、色がバラバラで、何だか統一感がありません。本体は、グレー一色の代物ですが、これを灰色で塗りたてては、せっかく木で作った意味がありません。胴体が焦げ茶色ですから、全体を茶系で塗装することにしましょう。
では、出来上がりをご覧いただきましょう。


これで、ずいぶんスッキリしたと思いますが、上の写真ではキャノピーが変わっていることにお気づきですか。こうして塗ってみて初めて、キャノピーのスタイルが似合わないことに気づいたのです。そこで、この部分だけやり直すことにしました。実は、模型工作には常にこうしたやり直しがつきもので、これを繰り返しながら完成に近づくのです。
キャノピーは木地のまま白でおくことにしましょう。これで、爆弾の白とのバランスが取れることになりました。では、別の角度からもう一度見ていただきましょう。


どうです。これでそれなりの活躍が出来そうなヒコーキが出来上がりました。この際、プラウラー(うろつき回って獲物を盗みとろうとする)というような不名誉な名は返上して、海老蔵にたたきつけてやりましょう。
ということで、今回は終わりです。

なお、私はこのヒコーキのような、お人形の模型をホームページで公開しています。ぜひ、次のサイトを訪れて見てください。


また、このような模型とは別に、油絵(生絵)も描いています。それらは、次の、別のサイトで公開しています。下のアドレスをクリックして、ぜひ訪れて見てください。