前回までで、「サリー」と「屋根付き馬車」という簡易型の馬車を2種類作りました。
今回は、それがもう少し進化した馬車、人を乗せて長距離の旅行の出来る馬車、そう「駅馬車」を作ろうと決心しました。
さて、「駅馬車」といえば、誰でも思い出すのがジョン・フォードの「駅馬車(stagecoach)」という映画でしょう。
今回は、それがもう少し進化した馬車、人を乗せて長距離の旅行の出来る馬車、そう「駅馬車」を作ろうと決心しました。
さて、「駅馬車」といえば、誰でも思い出すのがジョン・フォードの「駅馬車(stagecoach)」という映画でしょう。
だが、このstageとは、舞台のことではなく、駅、つまり馬車の止まる宿場のことです。そういえば宿場やバーや銀行などの建物は、通りより一段高い木のステージの上にありますね。
さて、coachとは4輪の大型の馬車のことです。だから、stagecoachというタイトルは、まさに原題通り、[stage(駅)+coach(馬車)]→[駅馬車]ということになります。この映画では、6頭の馬に引かせる6人乗りの大きい馬車でしたが、今度作るのは、4人乗りの小型の駅馬車にしました。
などと言っているうちに、またもや前説が長くなってしまいました。早速作っていきましょう。
まず、以前「クラシック・カー」を作ったときのように、下の写真のような400mmx15mmx120mmという平板を用意します。
次に、下の写真のように、その両端に左右対称的に、木片(30mmx2と18mmx2)を積み上げて、ボンドで止めます。この部分が、向かい合った座席になります。
次に、下の写真のように、両端をノコギリでカットしますが、右側は御者台になるので、より深くカットします。
次に、下の写真のように、先頭の上部に御者席をつけます。これには、25mmの2枚の木片が必要です。
次に、下の写真のように、両側に、一面にうす板を張ります。
上の写真では、すでに、出入り口にあたる部分が両側ともカットされています。だが、手前側はあとで塞(ふさ)いでしまいます。というのも、駅馬車のドアは左側についているのです。自動車と違って、御者は外にいるのですから、右ハンドルも、左ハンドルも関係ないはずなのに。ということは、この時代は、アメリカでさえもイギリスの影響を受け、左側通行だったのですね。右側通行になり、左ハンドルになったのは、米英戦争後イギリスとは違うんだ、という気概が生んだものと思えます。
さて次に、下の写真のように、馬車の後部に、御者台と高さを合わせて、背板をさらに積み上げます、この高さはおよそ20mmとなります。
次に、下の写真のように、割り箸4本を使って、前部と後部をつなぎます。
下の棒の、入り口部分はあとで切るのですが、まとめて一本で貼っておいて、あとで切るのが簡単です。
次に、下の写真のように、天井部分に天板を貼ります。大きさは、115mmx55mmとなります。
上の写真のように、御者台の背で合わせて、後部(左側)で少し突き出すように貼ってください。
次に、下の写真のように、右側の横腹に塞ぎ用の板(50mmx25mm)を貼ります。ここに、会社名や行き先などを書くと、カッコいいものになるはずです。
上の写真では、すでに窓枠も出来上がっています。これは、割り箸を寸法を測って、切って貼ったものです。
さらに、後部の荷物入れ用の板(45mmx33mm)も貼ってありますね。
次に、左側に、下の写真のように、扉を別につけましょう。
上の写真のように、色違いの板を使うのがいいでしょう。ここも、右側と同じように割り箸を使って縁取りをします。
さあそろそろ、出来上がりに近づいてきましたが、その前に、下の写真のように、
御者台の底の部分に心棒を貼っておきます。心棒とは、船の舵みたいなもので、この棒を中心に前輪が右へ左へ自由に動けるようにするものです。実際には、前輪は固定されたままですが、このよな棒を入れておくことで、前輪がうまく付くことになります。
さて、いよいよ、車輪の取り付けですが、実はこれが大変なのです。この車輪の製作には、本体よりも時間がかかってしまいました。
まず、車輪を何で作るかが問題ですが、最終結論は次のものです。
えっつ!笑ってはいけません。一般に「ボンボン・テープ」と呼ばれる代物ですが、これの芯を使うのです。これを輪切りにして、まず竹ヒゴを、下の写真のように、十字にします。
だが、前輪と後輪ではサイズが違うのです。小さい方には、別のものを探さなくてはいけません。最後に見つけたのは、「カーペット・クリナー」の芯でした。言っておきますが、トイレット・ペーパーの芯ではありません。トイレット・ペーパーの芯では柔らか過ぎて輪切りができないのです。
ということで、やっとこさで出来たのが、次の写真のようなペアです。
うふふっ。十文字は、さらに増えて2十文字(?)になっています。これを作るだけで、どれだけ時間がかかったことか。ああ、しんど!
さて、次の問題は、この車輪たちをどのように馬車にセットするか、です。
さて、次の問題は、この車輪たちをどのように馬車にセットするか、です。
まず、前輪です。前輪は、下の写真のように、あらかじめ、シャフトを作ってつないでおきます。シャフトの長さは胴体の長さの45mmと同じで結構です。
これを、先の心棒の上に、下の写真のように、差込み、ボンドで止めます。
次に、後輪です。下の写真を見てください。先の「クラッシク・カー」のときのように、高さを保つため車体の下に15mmの板を敷き、胴体のわき腹に直接貼り付けてしまいます。
いよいよ最後の作業。下の写真のように、天板の上に、荷物置きの枠、いわゆるキャリアーを取り付けます。高さは、10mmの板で四方を囲めばいいでしょう。
という長旅の結果、ついに駅馬車の完成です。まずは、その全貌を見ていただきましょう。
何ということでしょう! 匠(たくみ)の細かい配慮により、すでにドアの下のステップまで付いているではありませんか。(笑)
では、もう一枚、別の角度から。
どうです。ついに、西部の荒野の長距離の旅もこなせそうな駅馬車の完成です。めでたし。めでたし。
追記1:
駅馬車を作ったからには、幌馬車も、と思うのは人情です。ちょっと気が進まなかったのですが、作ったのが、下の写真です。
幌を紙製にしたのと、車輪を描いたのがよくなかったですね。子供の夏休みの宿題の工作のようになりました。
追記2:
気を取り直してと。ところで、You Tubeで先の「駅馬車」のカラー版が見られることをご存知ですか。
また、1986年には、「駅馬車」のTV版が作られていて、これには、何とJohnny Cash, Willie Nelson, Kris Kristofferson, Waylon Jennings, John Schneider, David Alan Coeなどの、カントリー・ミュージックの大御所が続々登場、カントリー・ファンにはよだれの出そうな駅馬車になっています。未見の方にはお勧めです。You Tubeの窓枠に「stagecoach 1986」と打ち込んでご覧ください。
ということで、今回はこれでおしまいです。
なお、私はこの駅馬車のような模型やお人形をホームページで公開しています。ぜひ、次のサイトを訪れて見てください。
また、このような模型とは別に、油絵(生絵)も描いています。それらは、次の、別のサイトで公開しています。下のアドレスをクリックして、ぜひ訪れて見てください。
また、次の「ピカサ・ウェブ・アルバムズ」というサイトでは、私が描いた絵の一覧がご覧になれますので、よろしく。
http://picasaweb.google.com/aquira.kusume808
